お茶やハーブティーには胃腸の機能を高める作用のあるものや、機能を抑制するストレスを緩和させるもの、胃腸の血流を活発にするものなど様々な働きがあるものが用意されています。
胃腸に対する作用が異なるので、自分の不調を改善してくれる働きのあるハーブティーを選ぶことが求められます。
一定以上になると病院での治療が必要になりますが、予防や治療してもすぐに再発してしまう…という場合には、お茶やハーブティーを継続的に利用して対策に繋げていくというのは意味のあることです。
シナモンティー
シナモンの体を温めて全身の血流を改善するという働きにより、自律神経の緊張が緩和されるので、胃腸の働きが活性化されます。冷えや自律神経のアンバランスを自覚する方の胃腸症状改善に役立つという特徴あります。更に抗菌作用も併せ持ちます。シナモンティーの詳細はこちら
3種の異なる産地のシナモンティー
楽天 | Amazon |
---|---|
☆4.5
|
☆4
|
※2023年9月現在
クマザサ茶
熊笹茶に含まれる安息香酸には殺菌、解毒という働きがあるため、胃炎や胃潰瘍、腸炎、口内炎、ピロリ菌などの予防、改善に役立ちます。胃や腸の不快症状の改善、予防として用いる場合には、胃に何も入っていない状態の時に飲用するようにします。クマザサ茶の詳細はこちら
ジンジャーティー
ジンジャーティーを飲むと胃の粘膜が刺激されて活発に動くようになります。漢方薬では胃腸薬のほとんどに配合されています。胃腸を刺激する他にも、病原菌に対して抗菌作用があるので、食あたりや胃もたれなどの予防、改善にも用いることができます。ジンジャーティーの詳細はこちら
ゲンノショウコ茶
ゲンノショウコ茶にはポリフェノールの一種であるタンニンが含まれています。このタンニンの収斂作用(引き締める作用)により、腸の動きが整えられ下痢や便秘が改善されます。更に腸だけでなく、食べ過ぎや飲みすぎなどによる胃もたれも改善するという働きもあります。ゲンノショウコ茶の詳細はこちら
コンブ茶
コンブ茶に含まれるフコダインによる胃腸の健康維持作用、免疫力向上作用、動脈硬化予防、血糖値抑制作用などの効果が期待できます。フコイダンは胃潰瘍や慢性胃炎などで生じた胃粘膜の炎症部分も修復するという研究結果もあるのだそうです。昆布茶の詳細はこちら
カモミールティー
カモミールには自律神経を整える効果や胃腸の抗菌作用を高める作用などがあるので、胃腸の機能維持に役立ちます。特にリラックス効果が強いので、ストレスを感じている方の胃痛や胃もたれなどの不快症状を訴える方におすすめです。妊娠したいと思っている方や妊娠中の方は用いることができません。カモミールティーの詳細はこちら
サンザシ茶
サンザシ茶には胃酸の分泌を促進するという働きがあります。この働きによって消化が促進されるので、胃弱や食べ過ぎによる胃もたれや消化不良を改善します。サンザシ茶は消化を促進するという働きがあるので、必ず食事の直後に用いるようにしましょう。サンザシ茶の詳細はこちら
ハト麦茶
ハトムギには胃液や水分の停滞を改善するという作用があるので、胃腸の健康維持に役立ちます。胃に水分が溜まって水振音がするという場合や、口が常に水っぽいなど、水分代謝が悪いが故に胃腸の機能が低下してしまっている方に適応になります。ハト麦茶
タラの葉茶
タラの葉には炎症を抑制するという働きがあるので、胃炎や腸炎などの改善に役立ち、結果胃腸の機能維持に貢献します。タラの葉には血糖値を抑制するという働きがあるので、食べ過ぎてしまった時などに利用すると胃腸への負担を減らすことができます。タラの葉茶の詳細はこちら
ハブ茶
ハブ茶に含まれるアントラキノンには胃の働きを正常に保つという働きがあります。この働きによって胃や腸の蠕動運動が活発になり、食欲不振や便秘を改善することができます。熱を取るという働きがあるので、冷え性の方が摂りすぎると症状が悪化することがあるので注意が必要です。ハブ茶の詳細はこちら
アカメガシワ茶
アカメガシワには腸の筋肉に作用して、緊張や弛緩といった状態を改善するという働きがあります。ストレスによる胃腸症状改善に効果的です。ストレスによって腹痛がする、食欲不振、下痢や便秘が交互に来るなどの症状緩和におすすめです。アカメガシワ茶の詳細はこちら
徳島の山間部に自生している「アカメガシワ」
楽天 | Amazon |
---|---|
☆4
|
☆4
|
※2023年9月現在
ペパーミントティー
ペパーミントに含まれる香り成分には、胃腸の働きを活発にするという作用があります。また、脳の働きを活発にするという働きがあるので、うつっぽくて食欲がない時、ついぼーっとしてしまう、認知機能が低下しているなどがある方の胃腸の働き向上に効果的です。ペパーミントティーの詳細はこちら
リンデン茶
リンデン茶が持つ優れた鎮静作用により、ストレスによって乱れた胃腸の働きが改善されます。精神的なストレスが続くと交感神経ばかりが刺激されて胃腸の動きが低下してしまいます。このような交感神経の刺激が続いている方の胃腸症状改善に効果的です。リンデン茶の詳細はこちら
レモンバームティー
レモンバームにはストレスなどによって生じる食欲不振や胃痛などを改善するという働きがあります。食後にゆっくり飲用することで消化吸収が良好になるので、胃腸の負担を減らすことができます。子宮を収縮させる作用があるので妊娠したい時、妊娠中は利用できません。レモンバームティーの詳細はこちら
他の諸外国に比べて胃腸が弱い人の割合が多い日本人。ピロリ菌の保菌者が多いことや、繊細な性格の人が多いこと、胃腸の形に理由があるなど様々な諸説がありますが、ハッキリとした原因は分かっていませんが、日本人の胃腸が弱いことは間違いありません。
胃腸はよくモノを言う臓器と言われており、少しの不調でも胃もたれなどの「不快症状」となって表れます。気分や情緒にも大きな影響を及ぼしてしまうので、心身共に元気な生活を送るには胃腸の働きを常に健全にしておくということが大事になります。
このように日々の生活に大事な役割を果たす胃腸の健全性維持に役立つのがハーブティーです。お茶やハーブティーには胃腸の機能を高める作用のあるものや、機能を抑制するストレスを緩和させるもの、胃腸の血流を活発にするものなど様々な働きがあるものが用意されています。
各種、胃腸に対する作用が異なるので、自分の不調を改善してくれる働きのあるハーブティーを選ぶことが求められます。
よく用いられるハーブティーとしては、シナモンティーやジンジャーティー、カモミールティーなどがあります。シナモンティーは漢方生薬名で桂枝といい、抗菌作用や血流改善作用、自律神経安定作用などがあることにより胃腸の働きを整えます。
ジンジャーティーは生姜が主成分となったハーブティーです。生姜には抗菌作用や胃粘膜刺激作用、体を温める作用などがあり、摂取することにより胃腸の働きが活発になります。カモミールティーには胃腸の抗菌作用を高める作用や自律神経を整える作用などにより、胃腸の機能維持に貢献します。
その他、胃腸の動きが悪い時に有効なのが「運動」です。運動を行うとエネルギーの消費が早くなるのでエネルギー需要が高まり、胃の働きが活性化します。
また、血液の流れが活性化することや、自律神経のバランスも整いやすくなることも胃腸の働きを高めてくれます。ハーブティーを利用すると共に、適度な運動を日常に取り入れていくことによって更に効果を高めることができます。
また、胃腸の機能を低下させる要因として大きいのが「ピロリ菌」です。ピロリ菌は胃の粘膜に住み付いて胃に慢性的な炎症を生じさせて機能を低下させ、胃がんの原因にもなります。
各種ハーブティーには抗菌作用のあるものが数多くあり、適切に利用することによりピロリ菌の増殖を抑制することができます。