クチナシ茶の効果効能と副作用
期待できる効能効果
クチナシ茶に含まれるクロセチンには網様体筋の凝りをほぐして眼精疲労を改善するという働きや、ブルーライトや紫外線などによる網膜へのダメージ軽減、加齢黄班変性症の予防といった働きを期待することができます。
更に、クロセチンには高い抗酸化作用や血流改善作用があります。これにより、高血圧や血流悪化による関節痛、顔色の悪化、老化の防止、肩こり、頭痛、精神的アンバランスなどを予防、改善するという効果も併せ持ちます。
また、血中の脂質を抑制するという働きもあることから、動脈硬化や脂質異常症の改善にも効果的です。
効果的な飲み方とおすすめのタイミング
効果の出現を早めたい場合には食間や食前など空腹時に用いるようにし、胃腸が弱い方は食後に利用するようにします。また、胆汁の分泌を高めるという働きがあるので、脂っこいものを食べて胃もたれをしている時の改善としても用いることができます。
クチナシ茶はハーブの中でも即効性があるので、不快症状を感じた時に利用するようにするといいでしょう。疲れ目や精神的なイライラ、頭痛、肩こりなどの症状緩和に即効性があります。
副作用
クチナシ茶を胃腸が弱い人が連用すると食欲不振や胃もたれ、胃痛などを引き起こすことがあります。更に、長期に渡り連用することによって腸管膜静脈硬化症を引き起こすことがあります。腹痛や下痢、悪心、便の潜血などの症状が出たらクチナシ茶を利用していることを医師に申し出るようにします。
クチナシ茶の費用や選び方・味と種類・歴史
費用・コスト
500gで900円~1700円が相場となっています。2gで2杯ほど淹れることができるので、500g1300円で計算すると、1杯のコストは約3円弱になります。
選び方のコツ
どの程度の効果を期待してクチナシ茶を用いるかによって購入するもののグレードが異なります。色々なグレードのものを使ってみて、自分の用途、体に合ったものを選ぶようにするといいでしょう。
味・香り
クチナシの実には香りと味がほとんどありません。よって、お茶として飲む場合にも香り、味共にほとんどないというのがくちなし茶の特徴になります。嫌な癖や苦みなどがないのでどなたでも飲用することができます。
種類や産地の違い
生薬として流通しているものは高価で、ハーブとして流通しているものは安価となる傾向があります。生薬は品質が高く、ハーブは劣るという関係性があります。
歴史
クチナシは中国ではサンシシという名で古くから漢方薬として用いられています。主に、消炎、鎮静、利尿、不眠、精神不安などの改善として利用されてきたようです。日本では江戸時代に疲労回復や防腐効果を期待して、旅人達に利用されてきたという歴史があります。