日本で販売されているハーブティーや健康茶には必ず賞味期限が記載されています。しかし、外国産の商品については記載がしていない、あるいは理解することができないというケースがあります。
これらを含め、ハーブティー、健康茶の賞味期限についてご説明します。
賞味期限が記載されている場合、基本的には賞味期限内に消費するようにします。その時に大事なのが「保存方法」をしっかり守るということです。ハーブティー、健康茶の多くは茶葉などを乾燥させたものです。
乾燥した状態での保管が必要になります。特に湿気が多い地方に住む方や、梅雨時など雨が多い季節などは、ハーブティー、健康茶に湿気がうつらないように保管するようにしなければ品質を維持することはできません。
これを守った上でなるべく賞味期限内に消費しきるようにします。
ハーブティー、健康茶を保存しておく上で大事になるのがカビと虫食いによる被害です。ハーブティー、健康茶は植物の葉や茎、果実などが成分となっているので、水分を含むとカビが生えやすくなり、虫が出る季節には虫が発生しやすくなるという特徴があります。
例え賞味期限内であってもこれらが発生してしまったら使用できなくなります。逆に賞味期限を過ぎていてもカビや虫食いなどがなければ利用できることがあります。
カビ、虫食いの被害を防ぐには、乾燥材などを入れて湿度が低い状態に保つと共に、虫が付かないように密閉出来る容器に保存するということを徹底するようにします。
また、油脂を多く含むハーブティー、健康茶は脂質が変性しないように、高温、高湿度を避けて保存しなければなりません。
先ほどカビや虫食いさえなければ賞味期限を過ぎても大丈夫という説明をしましたが、それはせいぜい数か月のことです。
数年経過してしまっているハーブティー、健康茶は飲めることは飲めるものの、茶葉が「酸化」してしまっているので、全く異なる味になってしまいます。緑茶などは酸化させることで緑茶→ウーロン茶→ダージリン茶→プーアル茶といった違うお茶に生まれ変わります。
このように変化させて楽しむという方法もありますが、これは緑茶だけの特殊な例なので、味が変わってしまったものに関しては腐ってしまっている可能性もあるので、なるべく飲用せずに廃棄するようにして下さい。
海外のものなど商品に賞味期限、消費期限が記載されていないものがあります。このような時は基本的にパッケージを開封しない状態で保存する場合には1~2年、開封後は2~5か月以内に消費するように心がけるようにします。
もちろん、これ以下の場合もありますし以上の場合もありますが、おおよそこのくらいの期間を目安にするようにします。
現在は安全性に対処した商品が多くなっているので、開封前の状態で冷暗所に保存している場合にはもっと長く持つことが考えられますが、商品によって気密性などが大きく異なることがあるので安全性を見込むとこのくらいの期間になります。
以上を踏まえた上で、飲む前に茶葉の状態と香りを確認し、大丈夫であれば濾してみて味を確認します。全て問題ないのを確認した上で利用するようにします。