ヨモギ茶の効果、効能、副作用
期待できる効果・効能
ヨモギ茶にはβカロチンやクロロフィル、鉄などが豊富に含まれているので、血流改善、抗炎症、造血などの作用を期待できます。それにより、血行不良や脂質異常症、貧血、喉や鼻の不快症状、老化の抑制といった効果を得ることができます。
その他、便秘の改善や止血作用、胃腸の働き改善、冷え性改善、美容効果などの効果を得ることができます。このように内服として用いる方法以外にも、湯船に入れることによって湯冷めを防ぐ効果や腰痛の改善、痔の改善として用いたり、ヨモギを蒸した蒸気を下半身に当てて発汗することで代謝を活発にして冷え性改善や美容効果アップとして用いるという方法もあります。
効果的な飲み方とおすすめのタイミング
貧血や美容効果、血流改善、脂質異常症の改善、冷え性改善などの目的で利用する場合には吸収効率がよくなる食事の前に飲用するようにします。
その他、便秘の改善や止血作用、喉や鼻の不快症状改善などの目的で用いる場合には、特に時間を決めることなく自分のペースで用いるようにします。その他、代謝をアップさせたい場合には運動や仕事、入浴の前に飲用するようにします。
ヨモギ茶には体を温める作用や胃腸を丈夫にする、老化防止などの作用のある脂質が含まれています。脂質は胃腸に食べ物がある状態の方が吸収されやすくなるので、なるべく食後やお腹に食べ物がある状態の時に利用するようにします。
副作用
ヨモギやヨモギ花粉に対してアレルギーを持っている方は、アレルギー症状が出ることがあるので飲用してはいけません。ヨモギ茶には収斂作用といって細胞を刺激して引き締めるという働きがあることから、稀に便秘や腹痛が悪化することがあるので、飲用してこれら不快症状が出た場合には速やかに飲むのをやめるようにします。
その他、病院から処方されている薬によっては併用できないケースもあるので、薬を飲んでいる方は主治医に相談してから利用するようにします。
ヨモギ茶の費用と選び方・味と種類・歴史
費用・コスト
100g入りで400円~2500円くらいが相場となっています。約10gで500mlほど作ることができます。100g1000円、1杯170mlとして計算すると、1杯約33円になります。
選び方のコツ
あまり安い物は品質に問題がある場合が多いので、なるべく中間くらいの価格帯のものを選ぶようにしましょう。味や風味に雑味や変な香りのするものは避けるようにして、スッキリと美味しいものを選ぶようにすると失敗がありません。
味・香り
ヨモギは草団子などにも用いられており、爽やかな香りと後を引く美味しさが特徴です。ヨモギ茶も草団子同様に苦みや雑味がなく優しい味わいが特徴でとてもおいしいです。ふんわりとした上品な草の香りも美味しさを引き立ててくれます。
種類や産地の違い
無農薬で化学肥料を用いていない場合は高価となり、逆に農薬や化学肥料を使っているものは安価となります。出回っているもののほとんどは国産ですが、中国や韓国産のものもあります。価格差は日本産の方が若干高めとなります。
歴史
日本人とヨモギの付き合いは古く、万葉集や枕草子といった書物にも、邪気を払う薬草として登場しています。このような邪気払いとして利用された期間を経て、その後、もぐさとしてお灸の材料として用いられたのち、現在のように薬草として利用されるようになりました。