弟切草(オトギリソウ)はヨーロッパではセントジョーンズワートと呼ばれ、うつ病の症状改善効果が期待できると古くから治療薬として使われてきました。
日本ではサプリメントの原料として利用されていますが、お茶で手軽に飲むこともできます。気分の浮き沈みでお悩みの方は一度試してほしいお茶です。
成分 | セレン、タンニン、フラボノイド配糖体、樹脂など |
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注目成分 |
セレン |
妊娠中や授乳中は安全性が確認されていないので用いないようにします。副作用としては胃腸の不快感、口の渇き、めまい、日光過敏症などが報告されています。
もし何か気になる症状が現れたら、すみやかに飲用を中止して医師に相談しましょう。弟切草は肝臓での薬の代謝に変化を引き起こすことがあるため、薬を飲んでいる時は担当の医師に弟切草の利用を予め確認するようにします。
妊娠中・授乳中に注意が必要なお茶についてまとめた記事はこちらです>>
弟切草茶にはヒぺリシンという特有の成分が含まれています。ヒぺリシンには脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分解を防ぐという働きがあるので、脳内のセロトニン濃度を高めることができます。
セロトニンには精神安定という作用があるので、うつ症状や不安症、不眠症、更年期障害、緊張しやすく疲れやすいなどの症状を改善に導きます。
その他、セレンが多く含まれているので、ウイルス性肝炎や肝硬変の予防にも効果があります。また、抗菌作用や止血作用、収斂作用などがあるので、外傷などに対して外用として用いることもあります。
緊張する時、不安になる時、これから眠りたい時などの前に利用するようにします。弟切草茶は比較的早く精神安定効果を発揮してくれるので、何かプレッシャーがかかる前に飲むことで精神を安定させることができます。
弟切草茶には精神を安定させるという働きがあるので、なるべく体を休める夕方~就寝前に利用するようにします。そうすることで睡眠の質が良好になりますし、自律神経のバランスも安定させることができます。
味・香り
口に含むと優しいとろみがありますが、後味はピリッとしたスパイスが効いています。香りはハーブティー特有の草木の素朴な感じです。ちょっと味にアクセントがあるので、他のハーブとブレンドするというケースが多くなっているようです。
種類や産地の違い
中国産やヨーロッパ産がほとんどとなっています。品質や価格にほぼ違いがないという傾向があるので、信頼のおけるメーカー、販売元であればどこから購入しても問題ないでしょう。
弟切草100%のお茶
容量 | 3g×100p |
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カフェインタイプ | ノンカフェイン |
原産国 | 中国(原料原産地は変わる場合がございます) |
賞味期限 | 約6ヶ月~1年 |
煮出す場合 | 500mlに対してティーバッグ1袋を入れて4~5分煮出します。お好みの濃さになったらティーバッグを取り出しましょう。 |
急須の場合 | 急須にティーバッグ1袋を入れてお好みの濃さで飲んでください。 |
「森のこかげ オトギリ草茶」は弟切草100%で作られたお茶で、農薬検査は全てクリアしており、加工は国内で行われているので安心して飲むことができます。
「森のこかげ オトギリ草茶」の口コミ・評判
楽天 | Amazon |
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☆4
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☆3.5
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※2023年9月現在
弟切草(セントジョーンズワート)がブレンドされたお茶
容量 | 2.6g×15包 |
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カフェインタイプ | ノンカフェイン |
原材料 | チェストベリー、セントジョーンズワート(弟切草)、ラズベリーリーフ、カモミール、キンモクセイ、ローズ、レモンバーム、ルイボス、羅漢果 |
賞味期限 |
2023.08 |
飲み方 | カップににティーバッグ1袋を入れてお好みの濃さで飲んでください。 |
女性の毎月のお悩み、イライラに嬉しいハーブを厳選してブレンドしたハーブティーです。妊娠中の方や、キクアレルギーの方は飲用しないでください。もしも、飲んで体に合わなかった場合は、返金保証もあるそうです。
「HARE BARE」の口コミ・評判
楽天 | Amazon |
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☆4
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☆4
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※2023年9月現在
費用・コスト
1.5g×30包入りで800円~1200円が相場になっています。1包で1杯淹れることができます。30包入り1000円で計算すると、1杯のコストは約33円になります。
選び方のコツ
弟切草茶はオトギリ草茶、西洋オトギリ草茶、セントジョーンズワートティーという名前で販売されています。どれも同じものなので、信頼のおけるメーカーでアフターケアがしっかりしているところを選ぶようにします。
弟切草は古代ギリシャから使われており、精神的不調や病気の改善に効果があるハーブとして利用されていました。
その後、1980年頃からイギリスにて抗うつ剤と同様の効果があるという発表がなされてからうつ症状の改善として多くの人に利用されるようになりました。
ドイツなどヨーロッパ等の国では治療薬として認可されおり、1993年ドイツで行なわれた臨床試験では82.8%が 「症状が改善した、もしくは症状が無くなった」 と返答したということです。(参考記事はこちら)