リンデンはシナノキ科の木で、和名は西洋ボダイジュ(菩提樹)といいます。神経を鎮める働きがあり、ストレスやイライラした気持ちを落ち着かせたい方におすすめします。
ポリフェノールの一種であるフラボノイド配糖体を多く含む、甘い香りとやさしい味の飲みやすいハーブティーです。
成分 | フラボノイド配糖体(ルチン、ヒペロシド、ティリロシド)、粘液質(アラビノガラクタン)、精油(ファルネソール)、タンニン、サポニンなど |
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注目成分 |
フラボノイド配糖体 |
特に大きな副作用はありませんが、リンデンには鎮静作用があるので、体力が乏しい方や、エネルギー不足の時、心身がパワー不足の時などに服用すると、だるさやめまい、気力の低下などを招くことがあります。
もし何か気になる症状が現れたら、すみやかに飲用を中止して医師に相談しましょう。
リンデン茶には優れた鎮静作用があります。この作用により、精神的ストレスの緩和、緊張感や不安感の緩和、不眠改善、動悸の改善、頭痛緩和、ストレス性の胃腸障害の改善、血圧降下作用などの働きをもたらしてくれます。
発熱時の水分補給としても用いることができます。その他、フラボノイド類が豊富に含まれているので、血管や心臓、腎臓、脳の健康維持に役立ちます。
また、保湿作用や肌を引き締める作用があるので、すりつぶしてパックとしても利用することができます。
緊張感や不安感、不眠、胃痛など精神的な影響によって不快症状が引き起こされている時に利用するようにします。優れた鎮静効果があるので不快症状の緩和に役立ちます。継続的に摂取することにより、精神的アンバランスを改善する働きや、血管の健康維持に役立てることができます。
継続的に用いて精神や体質の改善に用いる場合には、就寝前の服用がおすすめです。就寝前に用いることにより、熟睡が得られるようになり、心身がしっかり休むと共にホルモンのバランスが整うので、精神的ストレスや各種疾病の予防、改善に効果的です。
味・香り
ほのかな花の香りがする癖のない味が特徴です。癖がないので香りや味の濃いハーブティーとのブレンドに適しています。甘く上品な香りがするので、女性に人気があるハーブティーです。
種類や産地の違い
日本で流通しているもののほとんどはヨーロッパ産となっています。価格の違いは運賃や値引き率の違いがほとんどであり、効能による違いは軽微であると思われます。とはいっても、採れる地方によって香りなどが異なるようなので、色々な商品を購入して自分に合う商品を見つけるようにするといいでしょう。
準備中
費用・コスト
100gで2000円~3000円が相場となっています。1回2g程度を150mlのお湯に入れて作ります。100g2500円で計算すると、1杯分のコストは50円になります。
選び方のコツ
ブレンドされているモノが多く販売されているので、味や風味を楽しみたいという方は、自分が好きなハーブとブレンドされているものを選ぶようにしましょう。
リンデンはヨーロッパが原産となっていて、釈迦がリンデンの木の下で悟りを開いたと言われています。中世のヨーロッパでは「自由の象徴」とされ、シューベルトの名曲に登場することでも有名です。
リンデンは昔からグッドナイトティー(眠りを誘うお茶)として用いられ、現代でも多くの方が利用しています。